会社を効率化してコア業務に集中したい経営者のためのブログ

社長の法則

経理の効率化

経理代行と記帳代行の違いは何?サービス内容・価格・注意点を徹底的に解説します

更新日:

記帳代行と経理代行は同じように見えて全く違うサービスです。

シンプルにお伝えすると

  • 記帳代行は会計入力のみのサービス
  • 経理代行は経理を丸ごと、もしくは経理のスポット業務だけ対応してくれるサービス

この記帳代行と経理代行ですが、よくこんな質問をいただきます。

社長
経理代行A社は1ヶ月2,980円なのに、B社は1ヶ月10万円なのはなんで?
sachi
実は「経理代行」と表現されているのに会計入力しか対応していない会社もあります。

今「経理代行」と名乗っているサービスは、丸ごと経理を依頼できるサービスと会計入力だけ対応しているサービスのどちらにも使われていて、とてもややこしいのが現状です。

会計入力だけを依頼したい場合は「記帳代行」でサービスを探し、経理を丸ごと依頼したい場合は「経理代行」でサービスを探してサービス内容が経理を丸ごと任せられるようになっているのか確認する必要があります。

この記事では記帳代行と経理代行の具体的な違いをお伝えします。

 

記帳代行とは

記帳代行とはその名の通り会計の記録を会計ソフトへ記帳していく作業のことです。帳簿作成代行サービスとも言われます。

一般的には会社の経理担当が会計入力をするのですが、下記のような場合に記帳代行サービスが選ばれます。

  • 経理担当者に専門的な知識がない
  • 忙しくて会計入力にまで手が回らない
  • 会社の生産性をあげたい

 

記帳代行は税理士事務所や会計事務所が請け負っていることが多く、さらに最近では記帳代行サービス会社が対応することも増えてきました。

また、グループ会社に税理士事務所があり、記帳代行は別会社でサービスを提供している場合もあります。

記帳代行会社は領収書や請求書、銀行の通帳を見ながら入力していきます。

そのため郵便やスキャンデータなどで記帳代行会社と帳票類(領収書や請求書など)を共有する必要があります。

記帳代行は会計ソフトに入力して帳簿を作成する

記帳代行で使用される会計ソフトは一般的に記帳代行会社が契約している会計ソフトに入力して、帳簿と試算表が納品されます。

会計ソフトに入力するためにレシート、領収書、請求書、通帳コピー、現金出納帳が必要です。これらの書類をまとめて帳票類と言ったり、エビデンス資料と呼んでいます。

記帳代行は帳票類が提出されてから平均して1ヶ月以内に納品されます。

sachi
どうしても早く試算表が必要な場合は、オプションで5営業日以内に納品するサービスなどがある場合があります

記帳代行は税理士事務所が行なっている場合、確定申告まで対応してくれる

税理士事務所に記帳代行を依頼する場合、契約の中に確定申告までが含まれている事務所と、オプションで確定申告まで依頼できる事務所があります。

sachi
契約の中に確定申告が含まれている事務所は「記帳から確定申告まで責任を持って対応したい」という考えの事務所ですね。

会社の確定申告をする税理士事務所が記帳をしてくれるので、いざ決算期になってバタバタと確認事項が発生しにくくなります。

また、普段からコミュニケーションを取っているので仕訳の違和感なども感じ取ってもらいやすくなります。

さらに税理士の手元に帳簿データがあるので、スムーズな決算対応や税務相談対応が期待できます。

確定申告がオプションで選べる事務所は、記帳と顧問税理士が別々でもOKです。

sachi
長いおつきあいの税理士が記帳代行を請け負っていない場合は、こちらのパターンを選ばれる社長が多いですよ。

記帳代行の注意点!違法業者が存在する

税理士の資格がないのに決算申告まで対応する業者は違法ですので絶対に契約しないでください。

sachi
決算申告は税理士か納税者本人しか申告できないと税理士法で決まっています!

ちなみに記帳代行は資格がなくても対応してOK。

記帳代行会社が決算申告書まで作成し、依頼者(社長)の名前で申告する業者がありますがこれも違法ですので気をつけてください。

また、決算書類に税理士の署名・捺印があっても、それの実情が単なる名貸しで実際の決算書作成は記帳代行業者が行なっている場合も違法です。

この場合は見抜くのが困難なのがネックです。

sachi
記帳代行会社と契約する場合は提携している税理士がいるか事前に確認しておくといいでしょう。

記帳代行の価格設定に注意

1ヶ月980円〜などとても安い価格がホームページに大きく書かれていることが多々あります。

sachi
この場合本当に1ヶ月980円ポッキリでサービスが受けられるかというと、ほとんどの場合は受けられません。

記帳代行は仕訳数やオプションの有無で料金が変動します。

なので1ヶ月980円などは本当に少ない仕訳数を入力した場合のミニマムプランです。

記帳代行を依頼する場合は契約時に自社の大体の仕訳数と必要なオプションを伝えて、見積もりを取っておきましょう。

 

経理代行とは

経理代行とは会社の経理をまるごと代行してくれるサービスです。決まった経理業務だけ対応してくれるスポット型もあります。

sachi
経理代行は下記の3つのスタイルがあります。
  • 会社に来て作業
  • 遠隔・リモートで作業
  • 基本は遠隔でファイリングなど必要な場合は来る

会社に来て作業をしてもらうと費用が高くなる傾向があり、遠隔・リモートで作業をしてもらうと費用は正社員を雇うよりも安く済みます。

サービス面では経理代行の中に記帳代行も含まれています。

その他、経理代行に含まれる主なサービスは下記の通りです。

  • 会計入力
  • 請求書の発行
  • 支払い請求書のチェックと振込
  • 売掛金・買掛金の管理
  • 試算表の作成
  • 経営判断に必要な資料作成
  • 税理士対応など
sachi
ひとことで言うと社外に専属の経理部があるイメージです

経理代行は経理を丸ごと対応してくれるサービス。スポット型もある

経理代行には経理業務を丸ごとお願いできるサービスと、経費精算だけ・振込業務だけといった一部分だけ対応してくれるスポット型があります。

スポット型は自社にリソースがなかったり、社員には生産性の高い仕事をさせたいと考えている場合に選ばれています。

会計入力だけ、手書き売上伝票の集計だけ、など依頼したい作業単位で契約することが可能です。

丸投げ型の場合はその名の通り丸ごと経理を請け負ってくれます。

丸投げの良いところは経理の退職や採用・バックオフィスの効率化について悩まなくてよくなる点と、経理のプロが対応するので質が高い点です。

経理代行サービスを提供している会社は3パターン

経理代行サービスを提供している会社には3つのパターンがあります。

  • 税理士事務所
  • 母体が税理士事務所の経理代行会社
  • 経理代行会社

税理士事務所が経理代行サービスを提供している場合、税理士も経理代行と同じ会社で契約すると会計まわりが一気通貫になりスムーズに税務相談や節税対策の相談が可能です。

ですがもともと長いお付き合いの税理士がいる場合は税理士の変更は心理的にハードルが高くなるのがネックです。

経理代行を行うスタッフは簿記2級以上もしくは経理経験者

経理代行会社で働くスタッフは簿記2級以上はほぼ持っています。また、経理経験者が多く働いています。

最近では在宅で経理の仕事がしたい経理経験者が、経理代行会社とチームになって仕事をしているパターンも多いです。

 

記帳代行と経理代行の価格の違い

記帳代行は会計入力だけのサービスなので料金は安く、経理代行は経理を丸ごと外注するので月10万円〜費用が発生します。

一般的に記帳代行は仕訳数によって料金が変動、経理代行は経理にかかる工数(時間)によって料金が決定します。

経理代行の場合は経理業務をあらかじめ効率化しておくことで料金を抑えることができます。

sachi
経理を効率化するノウハウも時間もない場合は経理代行会社に依頼すれば、オプションで対応してくれますよ。

記帳代行は仕訳数やオプションで料金が変動する

記帳代行の料金形態は月額基本料+従量課金と従量のみの2パターンがあります。

税理士事務所では月額基本料にプラスして100仕訳まで1万円、200仕訳まで2万円など一定の仕訳数を越えると料金が上がっていくパターンが多いです。

101仕訳になったらいきなり一つ上の料金形態になる場合もあれば、半年平均で100仕訳を越える場合に次の半年は一つ上の料金形態で契約してくれるなど、税理士事務所ごとに対応は異なります。

月額基本料+従量課金の相場は下記の通りです。

 

従量のみの場合は1仕訳50円〜100円が相場です。税理士事務所よりも記帳代行業者の方が安い傾向にあります。

経理代行サービスは会社規模や従業員数、依頼する仕事内容で料金が変動する

経理代行はサービス会社が提案してくるパッケージ通りだと費用が安く抑えられます。

自社の経理フローに合わせてカスタマイズをすればするほど費用は高くなっていきます。

また、訪問かリモートで経理をするのかで費用も大きく変わってきます。

訪問の場合は正社員を雇うよりも高くなり、リモートの場合は正社員を雇う以下の金額か同額くらいで収まることが多いです。

依頼する仕事内容と量によっては10万円/月のこともあれば、150万円/月になることもあります。

sachi
会社の規模や作業工数によって全く違ってきますので、まずは依頼したい業務内容と時間をまとめて見積もりを取りましょう。

記帳代行と経理代行のその他の違い

サービス内容や価格以外にも、記帳代行と経理代行の違いがあります。

記帳代行は決算申告の契約の中に含まれていることもある

決算申告をお願いしている税理士事務所が「会計入力から責任を持って決算業務まで対応をしたい」という方針の場合、記帳代行は決算申告報酬の中に含まれている場合があります。

sachi
税理士事務所にとっても会計入力から担当できた方が、確認業務や見落としなどが少なくなり決算期がラクなんです。

経理代行に決算申告業務が含まれていることはまずありません。

経理代行会社は経理効率化の提案もしてくれる

経理代行会社では経理の効率化を提案してくれます。

経理の効率化ができると作業にかかる工数も少なくなり、経理代行にかかる費用も抑えられます。

また経理代行会社も効率化された経理フローだと作業効率が上がるため、少ない人員で対応することができます。

経理を効率化するとお互いにとってメリットがあります。

経理代行の方が試算表の仕上がりが早い

経理代行は記帳代行とは違い、経理を丸ごと対応していることがほとんどのため試算表をスピーディに確認することが可能です。

また、経理代行ではクラウド型の会計ソフトを導入することが多く、その場合はクラウド会計ソフトと銀行のデータがAPI連携されているためスムーズにデータの取得が可能。

そのため会計入力もスピーディに行うことができます。

記帳代行は資料が届いてから大体1ヶ月以内に会計データの入力が完了することが多いです。

記帳代行会社によっては追加費用を支払えば、5営業日以内に試算表を仕上げてくれるサービスもあります。

まとめ

記帳代行を選ぶか、経理代行を選ぶかは依頼したい業務によって全く異なります。

どちらを選んでも経理や会計入力のプロが対応してくれるため、バックオフィスの効率化が進むことは間違いないです。

  • 試算表のスピードは求めておらず、精度だけあげたい場合は記帳代行
  • 経理業務の効率化から試算表の精度、スピードアップまで諸々丸ごと悩みをなくしたい場合は経理代行

という基準で選んでいただくといいでしょう。

-経理の効率化

Copyright© 社長の法則 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.