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【東京で経理が採用できない理由と対策!】有効求人倍率・簿記受験者・商業高校倍率から分析!

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いろいろな企業の経営者から「経理を採用したいけれどいい人いないかな」というお悩みをよくお聞きします。

経理という仕事柄、ただスペックを満たしていればいいだけでなく信用できる人でなければ採用できません。なぜなら会社の中心部である数字を全て見ることができる部署だから。

このような条件があるため、人気のある職種にもかかわらず採用難易度が高いのです。

一定のスペックを満たした上で信用できる人を探すのは本当に大変。

この記事ではなぜいま東京で経理人材の採用がむずかしくなっているのか、そして自社に合う経理人材を採用できなかった企業がどのように経理をまわしているのかを解説します。

 

東京で経理担当者採用がむずかしくなっている

日本の人口が減っている中で、企業でも採用がむずかしくなっています。

事務職は人気ですが、経理も例外ではなく採用がむずかしくなっている職種です。

冒頭でもお伝えしたとおり、求人を出せば応募自体はたくさんあるのですが「いい人がいない」という声を沢山耳にします。

企業が求める経理の「いい人」とはどんな人かと言うと、「簿記2級以上の資格保有者・経理実務経験がある・できれば30代までの人」ではないでしょうか。さらに経理という仕事柄、信用できそうな人かどうかも採用のポイントですよね。

このようなスペックの人材はかなり採用がむずかしくなっています。

それはなぜなのか、ここからはなぜ採用がむずかしいのか数字をみながらくわしく解説いたします。

【東京】経理の有効求人倍率は0.63倍

2019年8月の東京での会計事務員(経理含む)の有効求人倍率は0.63倍です。

この結果は1人の求職者に対して0.63しか仕事がありません。企業からすると経理担当者の採用がむずかしくなっているはずなのに、経理をしたい人は転職市場にたくさんいる状態です。

ではなぜ企業は人がいないと言うのでしょうか。それは「求めているスペックの人がいない」という状態だからです。

一般的な企業が求める経理担当者のスペックは簿記2級以上取得、経理実務経験がある人(3年程度)。もしくは会計事務所勤務経験者といった求人もあります。

実は今、商業高校を選ぶ学生が減っており、それにともない簿記受験者も減っています。

ひと昔前までは商業高校で簿記を取得し、そのまま企業の経理に就職というパターンで経理をする人が多かったのです。

今は時代も変わり、そのような人が減ってしまいました。

そもそも経理をする人が減っているので、企業が求める簿記2級保有者・経理実務経験者を採用するハードルが上がっているのが実情なのです。

参照:東京職種別有効求人・求職状況

簿記受験者

日本商工会議所の過去10年の簿記2級受験者のデータをまとめました。(参照:日本商工会議所公式サイト

過去10年間で1番受験者が多かったのが2010年、1番少なかったのが2018年です。2018年は2010年と比べて受験者の数が86,940人も減っています。

さらにここ数年、簿記の試験がむずかしくなりました。合格率も過去30%ほどあったところ、近年は20%代の年が多くなっています。

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
2018 183,092 136,401 27,624 19.97%
2017 200,253 151,922 46,036 31.23%
2016 221,299 171,296 29,433 19.60%
2015 210,649 162,506 35,491 22.70%
2014 198,687 150,478 51,530 34.20%
2013 212,035 160,978 47,059 28.00%
2012 216,230 163,541 45,791 28.37%
2011 241,969 183,436 68,441 37.23%
2010 270,032 202,767 50,010 24.63%
2009 257,650 192,462 69,338 35.67%

 

sachi
このように簿記試験のデータから考えても、企業の採用基準を満たす人材が少なくなってきていることが分かります。

 

商業高校はここ2年定員割れ

商業に関する学科の最終応募倍率 普通科の最終応募倍率
2019 0.99 1.50
2018 0.98 1.55
2017 1.16 1.58
2016 1.21 1.59
2015 1.19 1.56
過去5年平均 1.11 1.56

(参照:東京都教育委員会 都立高等学校入学者選抜応募状況

東京都立高校の商業に関する学科と普通科の倍率を表にまとめました。

直近の2年間で商業に関する学科の倍率が定員割れをしています。

さらに過去5年間、普通科では平均して1.56倍の倍率をキープしていますが、商業に関する学科では徐々に倍率が下がってきていることが分かります。

商業高校では簿記の知識を学び就職先として銀行や企業の経理に就く学生が多かったのですが、そもそも商業高校を目指す学生が減っている状況。

理由はいろいろありますが、経理はAIの普及によってなくなる仕事ランキングなどで常に上位にランクインしている仕事。そのため将来食べていけないならやめておこうという考えも影響しているのだと考えられます。

企業が求人をかけても条件を満たす人材が採用できない理由がこんなところにもあるんです。

 

経理が採用できない時にとる対策2つ

経理の採用が上手くいかない場合、暫定的に経理の各業務を切り分け手分けして作業行います。

たとえば決算書に関わる記帳などは会計事務所に記帳代行を依頼、請求書作成などは営業事務の社員に対応してもらう、などです。

しかしこのような暫定的な対応では会社が拡大していくにつれ各部署に負荷がかかります。

そうならないためにも経理システムを導入して効率化したり、経理をアウトソースすると良いでしょう。

ここからは自社に合う経理の採用ができなかった企業はどうしているのかを具体的に解説します。

経理を効率化するため経理を仕組化する

経理が採用できない場合、今よりも経理業務にかける工数を減らせないかを考えてみましょう。

経理にかける工数が減れば今いる人員で経理をまわせる可能性があります。

経理はルーティーン業務が多い部署。そのため営業などの業務に比べ仕組化しやすい業務が多いんです。

さらにITツールなどのシステムを導入すれば経理業務のムダを大幅に削減できる効果が期待できます。

まずは経理業務の見える化をし、ITツールなどのシステムを導入しましょう。

 

しかしいざ業務を見える化したり、ITツールを導入したいと考えても多忙な中でそこにかける時間の確保がむずかしいのではないでしょうか。

そんな時に活用したいのが外部の経理コンサルタント。

sachi
経理の見える化のサポートからシステム導入までトータルでリードしてくれる経理コンサルサービス会社を選べば、自社のリソースを最小限にしつつ経理の効率化を進めることができるでしょう。

経理効率化についてくわしくは下記の記事をご覧ください。

【現役経理コンサルタントが解説】経理業務を効率化するための8つの方法

日々の経理業務を効率化して、生産性をあげたいというお悩みをよく耳にします。 経理にかかっているコストを、できれば売上をつくるために使いたいですよね。 経理はルーティーン作業が多い部署なので、工夫をすれ ...

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経理をアウトソースする

経理担当者の採用がむずかしい場合、経理をアウトソースするという選択肢もあります。

最近の経理アウトソース会社では経理業務の効率化・システムの導入サポート・実際の運用までトータルで依頼できる会社が増えてきています。

くわしくは下記の記事にまとめましたのでご覧ください。

経理代行で全国対応可の4社!価格・対応業務・各社の特徴まとめ

少し前までは経理といえば正社員採用、派遣採用、パート採用ばかりだったのですが、最近は新しい選択肢として経理代行という選択肢を選ばれる企業が増えています。 経理代行に依頼する理由として多いのが下記の4つ ...

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外部サービスをうまく使って経理人材不足をのりこえよう

東京だけでなく全国的にも企業が求めるスペックの経理人材は不足しています。

採用にリソースをさくよりも経理システムを導入したり、経理をまるごとアウトソースすることで経理の人材不足問題は解決するでしょう。

この記事が、経理は自社で採用するだけでなく、システムやアウトソースという選択肢があることも知るきっかけになれば嬉しいです。

sachi
私も経理のアウトソース先のご相談に乗っています。どんな小さなことでもお役に立てればと思っているので、こちらの記事より何でもご相談くださいね。

 

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